MATSUSAKA LEATHER

松阪レザーについて

松阪レザーの質感

つやっとした表面の滑らかさと手触りの良いしっかりした質感。
『松阪牛の革なんで聞いたことない』と思う方も多いはずです。
それもそのはず、松阪レザーは油分を多く含んでいるため加工が難しく、限られた製革所しか作り込むことができないため、世の中に出回っていないのが現状です。そしてその限られた原皮を世界でバンビのみが使用することができます。

皮革産業への挑戦

当初松阪牛の皮は全て廃棄されていました。「さとり」のメイン素材に使用したかった当時の担当者は何度も説得を重ね、松阪牛を管理している㈱三重県松阪食肉公社の協力を得て、松阪牛の皮革産業として初の試みとなる「皮」を入手することができました。
また、タンニングでも試行錯誤が繰り返されました。「霜降り肉」と言われるように松阪牛は独特の油脂構成を持っています。その油脂が皮革製品を作る際に欠点になりかねないため、通常は行われない皮から油脂を除去する工程が特別に設けられました。

トレーサビリティ

松阪レザーは食肉同様に管理が革そのものにもされているため、個体識別ナンバー(JPナンバー)が刻印されています。
新しい革を使用する度に、その革のJPナンバーの刻印を作成しているため、同じ刻印を使用することはありません。

経年変化

松阪レザーの大きな特徴は経年変化から生まれる「艶」です。
松阪牛の肉はその品質や味にこだわり、肉がやわらかいとされている雌牛しか松阪牛に認定されておりません。そんなやわらかい雌牛の肉は低温で溶ける「不飽和脂肪酸」という油分を多量に含んでいます。これが口に入れた時にとろける「うまみ」の正体です。そしてこの油は革にも多く含まれています。最初あまり光沢のない革の表面に体温や摩擦などの外的要因がかかると革の中に含まれる油分が表面に浮き出し、独特の艶が生まれます。

松阪牛について

三重県松阪市を中心とする地域で飼育された牛は戦前、「伊勢牛」と呼ばれていました。
その後、「伊勢牛」の中でも、特に優れた肉牛が「松阪牛」の商標の下、高級牛肉として全国に広く知られるようになりました。
平成13年、国内でのBSE発生によ==る混乱や流通に対する消費者不安移行、三重県松阪食肉公社は次の定義に基づき、牛一頭一頭を松阪牛個体識別管理システムで管理しています。

①飼育地域:三重県の出雲川・宮川を基準とする22市町村
②肥育農家:松阪牛肥育農家として登録
③仔牛:優秀な血統の仔牛を導入し、将来の松阪牛候補牛として登録
④品種性別:黒毛和種で未経産牝牛
⑤条件:指定地域内で最終肥育され、その期間が最長であるもの

典型的な松阪牛は仔牛の産地として知られる兵庫県但馬地方「但馬牛」と呼ばれる仔牛を、肥育農家が松阪牛の定義により手塩にかけて出荷されます。
えさには昔ながらの稲わら、ふすま大豆粕、大麦などを中心に与えられ、肥育されます。肥育農家が牛の食欲増加のためにビールを与えたり、焼酎で体をマッサージすることは有名です。

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